インスタント沼

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☆☆☆
初公開年月 2009年5月23日
鑑賞メディア;CS

監督:三木聡3点
脚本:三木聡3点
撮影:木村信也3点
美術:磯見俊裕3点
編集:高橋信之3点
音楽:坂口修3点
主題歌:YUKI『ミス・イエスタデイ』4点
コスチュームデザイン:勝俣淳子、山瀬公子(ハナメ・コスチュームデザイン)4点
照明:金子康博3点
録音:小宮元2点

出演:麻生久美子(沈丁花ハナメ)3点、風間杜夫(電球)2点、加瀬亮(ガス)3点、相田翔子(飯山和歌子)3点、笹野高史(西大立目部長)2点、ふせえり(市ノ瀬千)3点、白石美帆(立花まどか)3点、温水洋一(サラリーマン)2点、宮藤官九郎(刑事・椹木)2点、渡辺哲(刑事・隈部)2点、松坂慶子( 沈丁花翠)2点

 脱力系ギャグだけで映画をつくっているので好悪の激しい三木聡。私は支持しています。それは、映画にはこういうジャンルがあるのよ昔から。有名な「地下鉄のザジ」や「気狂いピエロ」や鈴木清順もこの類。
 ただ、作っている本人たちは真面目に理屈っぽく作っているのかもしれない。三木監督はそれをおふざけとわかって作っている。そこが異なる。だからこんな映画を観て怒る人は心が狭い。これらの中から新たな表現が生まれてくるものなのよ案外。

 そこで現在までの三木が監督した映画を私なりにランキングしてみると、
1位 転々 (2007)
2位 インスタント沼 (2009)
3位 図鑑に載ってない虫 (2007)
4位 亀は意外と速く泳ぐ (2005)
5位 イン・ザ・プール (2005)
6位 ダメジン (2006)
 と、いうことで初めは完全に素人のジャンクムービーだったものがTVのバラエティーノリを経て映画的表現をするようになってきた。今回の「インスタント沼」では、麻生久美子が「時効警察」で新たに開発したオバカなノリをそのままにあり得ないオバカな話を繰り広げる。
 
 特に、水道の蛇口を全開にして水を出したまま缶ジュースを買いに行ったり中華を食べに行ったりして元気を取り戻す馬鹿馬鹿しいエピソードは楽しい。こういう何でも無いことを綿密に計画して撮影しているスタッフも馬鹿馬鹿しくて良い。

 また、懐かしい「蒲田行進曲」コンビの風間杜夫松坂慶子を恋人同士にしてしまっているところなど映画的記憶にも配慮している。

 三木作品の難しいところは、完全に無い世界で遊んでいるだけなのか、何かそこに象徴的意味合いを読み込むべきなのかにある。つまり、日本のどこかに似たような、その場所にそぐわない景色を見たとき、そこで生活してる人々をどのように想像するかにある。
 
 日常の中に日常とは違うおかしな世界を見つけることを勧めているのだ三木は…。