TOKYO!

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製作国 フランス/日本/韓国
初公開年月 2008年8月16日

「インテリア・デザイン」
監督:ミシェル・ゴンドリー3点
脚本:ミシェル・ゴンドリー3点
撮影:猪本雅三2点
美術:林田裕至2点
出演:藤谷文子3点、加瀬亮3点、伊藤歩2点、妻夫木聡2点、でんでん3点

 オムニバスなので一作ずつ書いていこう。
エターナル・サンシャイン」では天才登場かと思われたミシェル・ゴンドリーだが「僕らのミライへ逆回転」では、余りに普通の作品に成り下がっていてがっかりした。
 しかし、この40分ほどの作品は悪くはない。前半の上京して来る若者たちのビンボーな様子はどこの国でも同じなのだろう。特に東京は物価が高そうだ。また住宅事情も悪そうで家賃も高い。若者の希望を打ち砕くにはちょうど良いハードさだ。

 前半の昔見たような青春物から、後半いきなりファンタジーに展開する。これがゴンドリーらしい。でも何故椅子になってしまうのかは分からないし、ミュージシャンに拾われる必然性も見えない。が、そこには映像としての説得力がある。馬鹿馬鹿しいけど。

 もう30になるはずの藤谷文子(アヤコ・セガール)を「平成ガメラシリーズ」以来久々に観た。演技力はまぁまぁ相変わらずだがヌードになってがんばっていた。

「メルド」
監督:レオス・カラックス 3点
脚本:レオス・カラックス2点
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ3点
出演:ドニ・ラヴァン3点、ジャン=フランソワ・バルメ2点、石橋蓮司4点、北見敏之2点、嶋田久作2点

 ゴジラのテーマ曲の中で旧日本軍の手榴弾をかばんにつめて、それを放り投げながら無差別大量殺人を行う下水道の怪人の不条理が大変面白い。東京ならそんなこともありそう、という不道徳で無慈悲で漫画的な描写がいい。

 しかし、後半出来損ないのフランス語で会話が始まると退屈になってくる。裁判のシーンでは石橋蓮司の演技だけが救い。スプリットスクリーンの意味も余り無い。最後、死刑になった怪人が突然絞首刑から消えてしまうのは全てが観念的でファンタジーだからだ。

「シェイキング東京」
監督:ポン・ジュノ3点
脚本:ポン・ジュノ3点
撮影:福本淳 3点
出演:香川照之3点、蒼井優3点、竹中直人4点、荒川良々2点

 これもリアリティのない東京の引きこもりの話。香川が蒼井に恋をして街を走り出す。が、10年間も引きこもっていると絶対走れないだろう。ただ、家の中に自分の使ったトイレットペーパーの芯をきれいに並べたり食べたピザの箱をレンガの壁のようにしていくのは几帳面でいいアイデア
 ただ、しかしそこまでの映画。東京のイメージが引きこもりと地震というのはどうなのだろう。東京でしかないのだろうか引きこもりと地震は。

 3作ともファンタジーとして成立させているのが面白い。東京は外人にとってファンタジーを感じる場所なのだ。
 また、そこそこ日本人を理解して役者なりスタッフなりを使っているのが分かる。日本人監督よりアートとして成立させようと努力している。
 是非日本の若手の監督もこのような企画でオムニバスで競ってもらいたい。はっきりと実力と個性が出てしまうのがオムニバスの面白く怖いところだ。