悪人
☆☆☆
初公開年月 2010年9月11日
鑑賞メディア;DVD
監督:李相日3点
原作:吉田修一
脚本:吉田修一、李相日2点
撮影:笠松則通3点
美術:杉本亮3点
美術監督:種田陽平2点
編集:今井剛2点
音楽:久石譲2点
初公開年月 2010年9月11日
鑑賞メディア;DVD
原作:吉田修一
脚本:吉田修一、李相日2点
撮影:笠松則通3点
美術:杉本亮3点
美術監督:種田陽平2点
編集:今井剛2点
音楽:久石譲2点
出演:妻夫木聡(清水祐一)4点、深津絵里(馬込光代)4点、岡田将生(増尾圭吾)2点、満島ひかり(石橋佳乃)3点、塩見三省(佐野刑事)2点、池内万作(久保刑事)2点、余貴美子(清水依子)3点、井川比佐志(清水勝治)2点、松尾スズキ(堤下)3点、山田キヌヲ(馬込珠代)3点、宮崎美子(石橋里子)4点、樹木希林(清水房江)3点、柄本明(石橋佳男)3点
様々な映画賞を受賞した話題作である。私がいつも酷評している妻夫木はそのぐずぐずした演技が今回はうまくはまってリアリティがある。ヒロインの深津絵里も相変わらず清潔で薄幸な演技でよい。汚れ役の満島ひかりもいかにもありそうな軽薄女の雰囲気を出している。
自分の娘を殺された親父の哀しみや母に捨てられた孫を自分の息子として育ててきたお人よしのばあさんなどが絡んできて、最近ますます涙腺の弱ってきた私としては滂沱の涙のはずなのだが、まったく泣けなかった。
演出も悪くないし「悪人」というテーマ性もよく分かる。登場人物すべてが少し善人で悪人なのだ。地方都市の何も無い若者たちの虚しさも出ている感じがする。
しかし、この作品は面白くない。何がそうなのかうまく説明できないが、テイストが違うのだ。
原作者が脚本に参加していることも関係している気がする。映画のシーンやテーマとして何か現代の日本では無いことのようだ。
細かい違和感をいくつかあげる。
白いGTR自体が古い。地方のヤンキーはまだこの車に乗っているのか?
高い漢方薬を買わされたばあさんはお金を返してもらえたのか?
灯台は何の象徴なのか分からなかった。清水祐一にとって灯台は親に捨てられた悲しい思い出なのではないのか?
また、やたら貧乏臭い逃避行は彼らに自由と解放をもたらしたのか?
壁にはスイートホームの絵が描いてあるのに馬込光代は清水祐一に拉致されただけだという警察の判断があるのか?
白いGTR自体が古い。地方のヤンキーはまだこの車に乗っているのか?
高い漢方薬を買わされたばあさんはお金を返してもらえたのか?
灯台は何の象徴なのか分からなかった。清水祐一にとって灯台は親に捨てられた悲しい思い出なのではないのか?
また、やたら貧乏臭い逃避行は彼らに自由と解放をもたらしたのか?
壁にはスイートホームの絵が描いてあるのに馬込光代は清水祐一に拉致されただけだという警察の判断があるのか?