ＡＰＰＬＥＳＥＥＤ アップルシード

☆☆
初公開年月 2004年4月17日
鑑賞メディア；ＣＳ

監督：荒牧伸志2点
プロデューサー：植木英則、渡邉直子2点
原作：士郎正宗3点
脚本：半田はるか、上代務3点
キャラクターデザイン：山田正樹4点
ＣＧディレクター：大塚康弘4点
ＣＧプロデューサー：豊嶋勇作4点
音楽： Boom Boom Satellites
音楽プロデューサー：安井輝
音響監督： 鶴岡陽太
オリジナルスコア：高橋哲也
モーションアクター：三輪明日美、秋本つばさ

声の出演：小林愛(デュナン・ナッツ)、小杉十郎太(ブリアレオス)、松岡由貴(ヒトミ)、
藤本譲(ウラノス将軍)、子安武人(ハデス)、小山茉美(アテナ)、山田美穂(ニケ)、森川智之(義経)

　確かに主人公のデュナン・ナッツは、アニメオタクたちにはたまらなく魅力的だろう。ショートカットで少女の顔をして均整の取れた体でずば抜けた運動神経。胸も大きいのだが自分の色気には気付いていない風だ。現実にはいない女戦士。

　アニメ製作者やＳＦ愛好家には当たり前なのかもしれないが、その大友克洋的な世界感だけでいいのか疑問を禁じえない。「女性が権力を握り、老人の男たちがなんらかのチューブにつながれて空中をふらふらしながら悪巧みをしている。」というような世界観も既にＳＦとしては古臭く感じるし、今までの寄せ集めてきなものしか無い。

　つまりＳＦを扱っていながら新たなアイディアは何も無いのだ。メカや細かに描かれた建物やＣＧの動きのなめらかさやそんなものばかりを鑑賞するものなのだ。

　ただ、最後の多脚砲台のメカニズムと動きは映画的で面白いものがある。ダイナミックで破壊的で重厚感も出ていた。