ゼロの焦点
☆☆☆☆
初公開年月 2009年11月14日
鑑賞メディア;DVD
初公開年月 2009年11月14日
鑑賞メディア;DVD
監督:犬童一心4点
製作:本間英行3点
原作:松本清張
脚本:犬童一心、中園健司4点
撮影:蔦井孝洋4点
美術:瀬下幸治4点
衣装デザイン:半田悦子4点
編集:上野聡一4点
音楽:上野耕路2点
音楽プロデューサー:岩瀬政雄2点
VFX: 荒木史生3点
照明:疋田ヨシタケ3点
装飾:遠藤雄一郎3点
録音:志満順一3点
製作:本間英行3点
原作:松本清張
脚本:犬童一心、中園健司4点
撮影:蔦井孝洋4点
美術:瀬下幸治4点
衣装デザイン:半田悦子4点
編集:上野聡一4点
音楽:上野耕路2点
音楽プロデューサー:岩瀬政雄2点
VFX: 荒木史生3点
照明:疋田ヨシタケ3点
装飾:遠藤雄一郎3点
録音:志満順一3点
出演:広末涼子(鵜原禎子)1点、中谷美紀(室田佐知子)4点、木村多江(田沼久子)4点、杉本哲太(鵜原宗太郎)3点、崎本大海(鳴海亨)3点、黒田福美(上条保子)3点、市毛良枝(板根絹江)3点、本田博太郎(青木)2点、西島秀俊(鵜原憲一)3点、鹿賀丈史(室田儀作)3点
1961年の野村芳太郎監督のものより確実に面白い。
1961年の野村芳太郎監督のものより確実に面白い。
まず、学徒動員や沖縄戦のドキュメンタリーを見せ、日ソ共同宣言の新聞記事からもう戦後ではないといわれた時代を予習させてから本題を始める手法は親切だ。
女性の権利拡大と市長選をサイドストーリーにすることで、犯人の動機付けを原作より確固なものにしている。
マリーとエリーの友情を描く、逃げ込んだ夜の小学校のシーンはいい。無知と貧乏が世間に残されていた時代の矛盾が良く出ているわかりやすいシーンだ。
後半は中谷美紀のけれんに満ちた一人芝居のようだ。舞台劇を見るかのような大げさで狂った演技はホラー的で良い。
ストーリーとしては、つじつまが合わない部分が多くある。例えば失踪した鵜原がわざわざ豪華な洋館と古びた小屋のような家の写真を残しておくのか分からないとか目立つ赤いコートを着ての殺人とか。これは原作のもつおかしさなのでどうしようもないのだろうが…。
そんなことより狂言回しとしてモノローグとして重要な役の広末涼子の下手さだ。全く演技になっていないのではないか?当時の女性の所作は現代とは異なるのだが、彼女にはそんなものは全く無理だ。しかも、相当劣化していて色気もないし中谷美紀、木村多江に比較されてその駄目さが目立つだけだ。演出力のある犬童監督は何故このキャスティングにしたのだろう?
最後の中島みゆきの大げさな歌は全く無意味。うるさいだけ。プロモーションとしても失敗しているのではないか。