県庁の星

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☆☆☆
初公開年月 2006年2月25日
鑑賞メディア;CS
監督:西谷弘3点
原作:桂望実『県庁の星』(小学館刊)
脚本:佐藤信介3点
撮影:山本英夫3点
美術:瀬下幸治3点
編集:山本正明3点
音楽:松谷卓3点
照明:田部谷正俊3点
録音:武進3点

出演:織田裕二3点、柴咲コウ3点、佐々木蔵之介2点、ベンガル4点、和田聰宏3点、井川比佐志3点、中山仁2点、酒井和歌子2点、石坂浩二3点、益岡徹3点

 官民格差という時事問題をからめて駄目スーパーの再生と駄目地方行政をテーマにラブコメを描いた快作。

 TV出身の監督にはどうしても偏見があって点が辛いのだが、こういう普通の物語を普通に撮るのが一番難しい。テーマ的には社会派ドラマ風なのだが、伊丹十三ほど深刻に陥らず、誰も死んだりしないので安心して見られる。

 プログラムピクチャーというカテゴリーから一歩も出ていないのでTVの連続ドラマでもいけそうだが、クリスマスのデパ地下で織田と柴崎二人の頭の上に相合傘のデコレーションがさりげなくあったりして可愛い演出が効いている

 中でも危ない役の多い和田聰宏は、本当にスーパーの裏から出てきそうでリアルだ。演出が効いている。
 また、終盤、彼が掃除された洗面所や整理された棚を見つめた後、黄色の線が引かれた消火栓の前を避けて喫煙をするシーンは良くできている。さりげないが、分かりやすい映画の基本的事項がそこにある。