犬神家の一族
初公開年月 2006年12月16日
鑑賞メディア:DVD
鑑賞メディア:DVD
監督:市川崑 3点
企画:椿宜和、濱名一哉、北川直樹 、喜多埜裕明 1点
原作:横溝正史『犬神家の一族』 4点
脚本:市川崑、日高真也、長田紀生 3点
撮影:五十畑幸勇 4点
視覚効果:橋本満明 3点
美術:櫻木晶 2点
編集:長田千鶴子 2点
出演: 石坂浩二 3点、 松嶋菜々子 2点、尾上菊之助 3点、富司純子 4点、松坂慶子 2点、萬田久子 2点、葛山信吾 2点、 池内万作 2点、 螢雪次朗 2点、永澤俊矢 2点、深田恭子 3点、奥菜恵 3点、大滝秀治 2点、草笛光子 4点、加藤武 2点、中村敦夫 3点、仲代達矢 2点
企画:椿宜和、濱名一哉、北川直樹 、喜多埜裕明 1点
原作:横溝正史『犬神家の一族』 4点
脚本:市川崑、日高真也、長田紀生 3点
撮影:五十畑幸勇 4点
視覚効果:橋本満明 3点
美術:櫻木晶 2点
編集:長田千鶴子 2点
決して暇なわけではないのに故市川崑監督の「犬神家の一族」新旧二作をパソコンで同時上映して見比べてみた。面白かった。
旧作は70年代的雰囲気があり、着物の着付け一つにしても本来のラフな感じが良く出ている。坂口良子と深田恭子じゃ演技力と可愛さは坂口の勝ちですね。出演場面も多い。旧作は、本物の映画役者がまだ出ているので演技一つ一つが安心して見ていられる。草笛光子など異なった役で出演しているがどちらのもうまい。
また、富司純子も、うまい。同じ脚本で同じシーンでも自分を生かそうとしている。新作はやはり画面が美しい。照明がはっきりしていて舞台劇をみている感じがある。したがって着物の乱れなど、リアルさに欠ける点が多い。最後の告白文の封筒が旧作ではぼろぼろで汚れているのに対して新作では美しすぎる。ただ、旧作のあおい輝彦は、復員兵にしては太りすぎ。松嶋奈々子も下手だといわれているが、当時の島田陽子の評価も似たようなもので、美しさは絶品だが、うまいといわれたことはない。
また、旧作には犬神家の使用人が多く出ていて、一族のために多くの人たちが働いていることで大きな地元の名主であることがわかる。しかし、新作では猿蔵以外出てこない。これは、推理劇として登場人物を論理的に整理したためなのか人件費の節約かはよく分らない。多分前者だろう。
アングルや照明の細かな変更はあるものの回想シーンなどの挿入まで同じにしている。だから、シーンの時間が同じになる。どういう意味でのリメイクなのかは、謎。その謎こそが、ポスターにあるように「日本映画最高のミステリー」なんでは?
旧作は70年代的雰囲気があり、着物の着付け一つにしても本来のラフな感じが良く出ている。坂口良子と深田恭子じゃ演技力と可愛さは坂口の勝ちですね。出演場面も多い。旧作は、本物の映画役者がまだ出ているので演技一つ一つが安心して見ていられる。草笛光子など異なった役で出演しているがどちらのもうまい。
また、富司純子も、うまい。同じ脚本で同じシーンでも自分を生かそうとしている。新作はやはり画面が美しい。照明がはっきりしていて舞台劇をみている感じがある。したがって着物の乱れなど、リアルさに欠ける点が多い。最後の告白文の封筒が旧作ではぼろぼろで汚れているのに対して新作では美しすぎる。ただ、旧作のあおい輝彦は、復員兵にしては太りすぎ。松嶋奈々子も下手だといわれているが、当時の島田陽子の評価も似たようなもので、美しさは絶品だが、うまいといわれたことはない。
また、旧作には犬神家の使用人が多く出ていて、一族のために多くの人たちが働いていることで大きな地元の名主であることがわかる。しかし、新作では猿蔵以外出てこない。これは、推理劇として登場人物を論理的に整理したためなのか人件費の節約かはよく分らない。多分前者だろう。
アングルや照明の細かな変更はあるものの回想シーンなどの挿入まで同じにしている。だから、シーンの時間が同じになる。どういう意味でのリメイクなのかは、謎。その謎こそが、ポスターにあるように「日本映画最高のミステリー」なんでは?
エロチックなのは旧作。新作はあっさりしている。が、当時としてはずいぶんモダンであっさりしていた印象を持っている。当時の日本映画はもっと暑苦しかったように思う。
しかし、ラストシーンはやはり旧作のように那須駅でないとね。
しかし、ラストシーンはやはり旧作のように那須駅でないとね。